アート縁日 6th →

恐らく、この頃からアート縁日は、主催がつくる「アート縁日」ではなくなってきたのだと思います。出展者の方の想い、来場者の方の期待…それぞれの力が共鳴するかたちで「アート縁日」がかたちづくられるようになってきたのでしょう。そして、そのことが「アート縁日」の新しい魅力になっていったのだと思います。
公募制にしたこと頃から、出展者数、動員数ともに上昇気流に乗ったアート縁日でしたが、その後、会場の確保ができないという危機に直面することになりました。栄・本町線が本来の「道路」としての機能を果たし始めたこと。諸般の事情から舗道部分での開催も難しくなったことなどが、その理由です。しかも、空き地があるようでないのが当時のヨコハマポートサイド地区。工事が始まっていない街区も、工事中の街区のための現場事務所や資材置き場などに利用されていました。

そうした中、やっと現在のポートサイド公園で開催できることになりました。1996年(平成8年)のことです。しかし、公園はまだ工事途中の段階。出展者のみなさんにも、また来場者のみなさんにもずいぶんご苦労をおかけしたと思います。
上の写真は,公演での開催時には本部テントが立てられていた「ギャラリーロード沿い公園正面入口」付近の写真です。しかし、この頃はまだ公衆トイレがまだありません。当時は、このような状態での開催を余儀なくされていました。

そうしたことから、当時、各街区で建設工事に携わっていた業者のみなさんに温かいご支援をいただき、C-3街区(横浜ポートサイドプレイス)に面した部分に仮設のスロープをつくり、導線を確保していました。

改めて、お世話になったみなさんに御礼申し上げたいと思います。
もちろん、出展者のみなさんにも 来場者のみなさんにも心より感謝しています。